ユイノートver.02

いろいろ気ままに書いています。

映画版のモンハンを見ました

 当時ネットではボロクソ言われてましたけどそんなにひどい物とは思いませんでした。本記事では主に出てくるモンスターでネタバレがありますので注意してください。

ワールド世代の映像作品

 ワールド世代の作品と言う事でスリンガーなどと言った物が出てきていました。2018年と言う事でなんだか時代を感じますね。

モンスターと言う恐怖

 ゲームでハンター側が異常なのですっかり忘れがちですが、普通の人間が相手するとそりゃこえーだろうと言う感じがしっかりと描写されていたのが印象的でした。現代からモンハン世界へ転移すると言う事で軍人が現代火器でディアブロスと戦いますが、まぁ通用する訳もなく……。

 最初にディアブロスが出てきて逃げた先にクモ型のモンスターが出ると言う形なのですが、4系列に出て来たネルスキュラなのかなと思って調べたらネルスキュラでした。割と序盤に出て来た記憶のあるモンスターなんですが、普通の人間が相手したらまぁ手も足も出ないよね。一応中型モンスターと言う扱いだったと思うのですが大量に居たりしました。巣だからそういうモンなんですかね?

改めて身に染みるモンスターの力強さ

 ゲームで乱獲しがちなのでこれも忘れがちなのですが、そもそもゲーム本編でも飛竜種は極めて危険な扱いを受けているモンスターです。そんなモンスターが好き勝手暴れるとどうなるのかと言うのを本作では見れます。ゲームではあまり描写されないグロテスクさも本作では売りの一つで、過酷な自然、弱肉強食を描く上で人間と言う生き物の弱さを見て取れます。

 転移した軍人と現地のハンターがなんやかんやで協力してやっとこさの思いでディアブロスを討伐(ゲームならボウガンもってけばすぐ討伐できる)したり、「本来こういうモンなんだろうな」感が出ていて、僕は印象的だったと言うか結構好きでした。

看板モンスターの威風堂々とした姿!

 そもそも作品を見たハンター諸氏は「なんでディアブロス?」と思う人が多いと思います。多くの作品に出ている事、代名詞である突進攻撃なんかが印象には残りやすい気はしますが、映画で出すにはこう、パンチが足りない。他のモンスターみたいにブレス吐いたりとかする訳じゃないんですよね。悪い訳じゃないけど、画面映えするのならもっと他に居るよね的なね。ネルスキュラは、ほら、あのデザインって恐怖を煽るにはぴったりですし。

 で、なんとも釈然しないままディアブロスが討伐されちゃってアプトノスとか見たりする訳ですが、いろいろあった先でハンター側の人々と行動しているとあるモンスターが襲い掛かります。そう、リオレウスです。これは納得。分かりやすいビジュアル、ブレスも吐くし飛行能力も作中随一。知名度もあり大トリを務めるのに納得です。

 このリオレウス、なんやかんやでなんと現代に転移してしまい、現代は現代で戦車だの戦闘機だのとそれはそれで過激な兵器連中が存在しています。

 ですが全く歯が立ちません。戦車の砲撃は当たりませんし、ブレスであっけなく破壊され、戦闘機もリオレウスの機動力には手も足も出ませんでした。絵面はグロテスクそのものですが、リオレウスの圧倒的な力強さを納得させるには充分すぎる描写でした。

悪く言われるだろう理由

 まず軍人がモンハン世界に転移する描写ってなんやねん。と言う所もあると思います。恐らくリオレウスが現代兵器を蹂躙する姿を描写させるためなのかなぁと。

 そしていわば異世界なのでハンターに言葉が通用しないにしても結構な尺を割いて人間と人間の戦いを見せられても「これモンハンだよな?」と感じてしまいました。いや、そりゃ言葉が通じない人間出てきたら警戒するのが普通なんですけどもね。でもモンハンの映画でそんな事されても。

 後は肝心のハンターサイドの人間がさして活躍していない、と言う事もあるのかなと思います。軍人の人が異世界になじんでしまって装備を使いこなしてしまったせいなのか分かりませんがハンターたちがあまり活躍していたイメージがありませんでした。

結局のところ

 結局のところ、壮大な物語を期待してみるとちょっと尻すぼみと言うか、物足りない感が出てしまうのは否めません。

 しかし、モンスターや世界観の描写はファンを納得させる物がありますし、細かな物をしっかり見てみると「おっ?!」となる物は非常に多いです。

 特にゲーム内でモンスターがもたらすであろう恐怖と言う物の描写はしっかりできていると思います。

 これを書いてる現時点ではアマプラ会員の方なら見れるので「モンスターの描写」に期待してみる分にはそこまで悪い作品ではないでしょう。