ユイノートver.02

いろいろ気ままに書いています。

【レビュー】今さらだけどポケットモンスター ソード&シールドの感想

f:id:yuinokaoru:20200220015129j:plain

 今回のポケモンは色々ヤバイわよ!

  先に本作のネタバレをがっつり含みます。ご注意ください。

 評価点

 先に評価点……と言うよりは、いいなと思った部分を先に書いておきます。

いつも以上にキャラクターの表情が豊かで生き生きしている

www.youtube.com

↑上記の動画を見ればよく分かるかと思います。

 ハードが3DSからスイッチに移ったからでしょう。いつもよりキャラクターの表情が細かく描写されていて表情が豊かになりました。特に主人公は表情筋が死んでいると言われているレベルだったのですが主人公も表情が変わるのが印象的でした。

 特にチャンピオンのダンデの負けた後の表情なんかは印象的です。悔しそうに帽子を深く被りなおしながら口元で悔しそうな表情を見せますが、最後はニカっと笑って勢い良く帽子を投げ捨てます。これは以前までのハードでは出来なかった表現だと思いますし、ダンデと言うキャラクターをよく表していてなるほどなぁと素直に関心しました。

前作以上に始終明るい雰囲気で話が進む

f:id:yuinokaoru:20200220020737j:plain

 と言ってもストーリーは単純でいつも通りチャンピオンを目指す訳なんですけども。ただいつものように裏で暗躍する悪の団体なんかは居ないので始終、お気楽に進みます。決してシリアスな話が嫌いな訳ではありませんが、あんまりお堅いのは肩が凝る僕としては気楽なのはよかったところ。かと言って全くシリアスな部分が無い訳ではありませんのでご安心を。

対戦を始めるまでのハードルは大幅に低くなった……と思われる

f:id:yuinokaoru:20200220021459j:plain

 純粋にストーリーを楽しむ方が居れば、ストーリーを遊んだ後は対戦だと言う方が多いと思います。僕もそうです。

 ポケモンの対戦と言うと種族値だの個体値だの努力値だのととにかく面倒臭いイメージが強いです。実際面倒臭いかと言われると面倒臭いとは思います。その中で一番ネックになるのは努力値で、最大まで努力値を割り振るには野生のポケモンを倒す必要がありました。それを効率を良くするためにポケルスと言う非常に低い確率で感染するウィルスがほぼ必須でそれを用意するのも面倒な上に、そもそもポケモンを倒すと言う行為が面倒です。しかし、本作ではアイテムですべて完結できるので非常に楽です。

 またアイテムさえそろって居ればレベル上げもアイテムを使うだけでいいのでそれも含めて面倒な作業が大幅に減りました。

批判点

 次はプレイしていて気になっていた事を書いていきます。

終盤の騒動の黒幕である「ローズ」がせっかち過ぎて意味不明

f:id:yuinokaoru:20200220022024j:plain

 ↑画像は騒動の一端を担ったムゲンダイナ。

 ローズは今作の舞台であるガラル地方のエネルギー関係の会社の社長(だったと思う)で、ガラルの発展に身を注いでいます。

 しかしローズは主人公とダンデに「1000年後にはガラルのエネルギーが尽きる」と言います。確かにガラルの発展を願うローズには重要な問題です。しかし、ここで我々プレイヤーにとって重要なのは別に今すぐガラル地方のエネルギーが無くなるとか滅ぶとかそういう事実はない事です。

 そのエネルギー問題の為の準備が終わったローズはダンデに協力を求めます。よりによってトーナメント戦の日に協力しろと言うのです。もちろんダンデは「1000年先の問題を解決するためにガラルの皆が楽しみにしているトーナメント戦を中止にする事はできない」と反論します。しかし、ローズはそれに対して「ガラルの為に一日どころか一刻も早く解決すべきだ」と言います。

 つまりローズは準備が整ったのでさっさと行動に移したいと理由だけで余計な騒ぎを起こした、と言う事になります。

 ここで書いておかねばならないのは、ローズの行動自体はガラル地方の為の100%善意からくるもの。決して悪意はありませんでした。伝説のポケモンを悪用しようとしたり、自己利益の為の犠牲を強いる事は決してしていません。

 ただガラル地方の事を想うならばガラル地方に住む人々の事も考えるべきで、ガラルの皆が楽しみにしているであろうトーナメント戦を中止してまでやる理由が一切なく、ダンデ自身もトーナメント戦が終わったらなら協力しますと言っていたので余計にせっかち過ぎる部分が強調されてしまう事となりました。ただ、ローズの言う問題があるならば一刻も早く解決すべきだと言うのも僕は正論だと思いますし、ダンデのように1000年先の為にガラルの皆が楽しみにしている日を台無しにする理由はないと言うのも間違って居ないと思います。なので難しい所ですが、僕にはせっかちすぎるように思えました。

ワイルドエリアが面倒くさい要素ばかり

f:id:yuinokaoru:20200220024328j:plain

 本作の目玉でもあるワイルドエリア。ストーリーをプレイしている間は新鮮があって特に気になりませんが対戦の為の準備をしようとしたり、図鑑埋めをしようとすると途端に面倒で歪な仕様が目立ち面倒臭さとストレスが溜まります。

 まず第一にワイルドエリアは現実時間とリンクして天候が変わる仕様があります。そして出現するポケモンが天候に寄って左右されます。つまり、欲しいポケモンがワイルドエリアにしか居ない場合は天候次第ではゲット出来ないと言う事になります。これはゲーム内の正規手段では操作できません。つまり面倒臭い要素でしかありません。スイッチ本体の時間を弄れば変更できますが、チートやバグ、グリッチの類なのかは微妙な所ですが間違いなく正規の手段ではないのは間違いないでしょう。残念ながら天候で色々変わる仕様は僕には面倒臭いとしか感じませんでした。

 次はもう一つの目玉であるレイドバトル。ダイマックス状態のポケモンを協力して倒すモードです。このレイドバトルのポケモンにはレア度が設定されていて、レア度が高ければ高いほど強くなりますが、入手できるポケモン個体値が高かったり、手に入るアイテムの質が良くなると言う仕様です。

 これだけならば一切問題ないのですが、人気ポケモンでも無ければ他のプレイヤーが入ってくると言う事はなく一人で挑む必要があります。その場合はサポートトレーナーとしてAIが参加するのですが、このトレーナーたちはバカな上にポケモン自体も基本貧弱な為に殆どの場面で足手まとにしかなりません。四回力尽きると失敗扱いになる仕様でこれはあんまりです。

 レイドバトル自体も他のプレイヤーと協力していると技のアニメがいちいち流れるので異常なまでのテンポが悪いのでそういう意味でもストレスが溜まります。

通信回りのシステムが意味不明

 通信を多用する本作でこれは致命的です。とにかく不便で意味不明な仕様になっています。まず最初の致命的な部分は固定の友人と遊ぼうとするととにかく面倒くさい仕様な事です。今まではフレンド登録さえしてれば気軽に交換も対戦もフレンド同士で出来たのですが本作では一切そうはできません。4桁の数字を用いたパスワードでいわゆる鍵部屋を立てる事が出来ますが、その数字が他の人と同じだと問答無用で他の人とマッチングします。なので別の数字にする訳ですがそっちでも別の人とマッチング……と自分達も相手もどちらも幸せになれない仕様です。これは1mmたりとも擁護出来ない部分です。過去作では不自由なく出来ていたはずなのですが。

 そして次の問題はログ更新の頻度。本作はログをステッカーと言う形で受け取る事が出来ますが更新頻度の問題でレイドバトルの募集が来ていてもすでに人がいっぱいだったり、すでに締め切っていたりで参加できない事があります。負荷問題の所為なのかは知りませんがログをリアルタイムで更新できないのです。 (一応対処方法はありますが)

 ステッカー検索と言う項目も意味をなさず、すでに受け取ったステッカーから検索するだけでレイドバトルを検索してもすでに募集が終わったレイドバトルがピックアップされたりする意味不明な物。つまりは殆ど意味がありません。

総括して

 批判点の方が長くなりましたが、とにかく問題なのは通信プレイが楽しいゲームで通信回りが不便で使い難いのが非常によろしくない。世界の誰かと対戦するランクマッチはフリーマッチが気軽に遊べる仕様になっているのが唯一の救い。

 今後のアップデートで修正して欲しい所なんですが、どうなんでしょうかね。不便は不便ですが、バグとか聞いた記憶はありませんから直りそうには無さそうですが。