Fallout: New Vegas――以下NVは3のスピンアウト的な作品として発売されました。
3が日本でも評価された事があって、かなり挑戦的な広告を打っていました。
↓いろんな意味で挑戦的なCM
しかし、本作は3と違い、日本ではさほど評価されていません。と言うよりは、さほど好評ではありませんでした。
3では本編のストーリーの起承転結が分かりやすく、父の後を追い、父の手伝いをして……と話的に分かりやすく盛り上がる物でした。道中でいろいろとありますが、『亡くした父の後を継ぐ』と言う暗い事がありながらも明るい話でした。
ですがNVは復讐、と言う所から始まります。ストーリーとしては嫌いではないのですが盛り上がるのだろうかと言われると首を横に振らざるをえません。全体でみると決して悪い物ではないと思いますが、導入がこれだとちょっと……なんて人もいそうです。
NVの主人公は運び屋を生業としていて、たまたま重要な物を運んでいた所を襲われ、ほぼ瀕死の状態で埋められるが心優しいロボットに掘り起こされ事なきを得て、自分を襲った人物を追っていく……と言った感じです。
さて、NVですが復讐と言う目的はありますが、復讐を果たすにしろしないにしろ、いずれの組織に属する事になります。もちろん、属さない……事も出来ます。
一言で言ってしまえば中盤以降は派閥争いがメインとなるのですが、3に比べるとわかりやすい話でもなければ『ひとまずクリアする為に適当な組織に入った』と言う事になりがちなので感情移入もし難かったのが原因して評価は芳しいとは言えませんでした。
が、言い換えれば各組織だけのストーリーはありますし、一人を除いてNPCを皆殺しにしたり……なんていう事も出来ますし、ストーリー的な自由度言うか、選択肢と言う意味では3より高く、僕はそこが好きでした。
一応、ゲームとしてもブラッシュアップはされており、前作では何故か使えなかった銃のアイアインサイトが使えるようになったり、前作と違って手動で狙えばきちんとあたる事(前作は手動で狙ってもスキルの値次第では当たらなかった)、制限は厳しいものの武器の改造など、遊びの部分も広がっています。
今遊ぶと少々古臭さはありますが、前に記事にした3と同様に今遊んでも充分に楽しめる作品ですので僕はオススメしておきます。