ポケモンの新作がついに発売されました。発売されてほぼ一週間経つのでそろそろ対戦の環境が整った方も居るのではないでしょうか。僕も厳選などにいそしんでいます。
※ポケモンシリーズが好きなだけの下手糞の個人的所感ですので参考程度にお願いします。
ドラパルト
タイプ：ドラゴン、ゴースト
種族値：H88 A120 B75 C100 D75 S142 (600)
本作の600族枠。分かりやすい種族値と強力な特性が目白押し。本作では全体的な素早さが落ちた中、前作基準でも高い142で殆どのポケモンの上を取れます。耐久は数字的にはやや不安が残りますが、ダイマックスで補う事も出来ますし、道具の気合のタスキを持たせる事で補う事も出来ます。
デザインも過去の600族に多かった強面なデザインではなくて可愛げのあるデザイン。しかし戦闘機を模した頭部はなかなかに格好よく、絶妙なデザインで僕は個人的にはツボです。
個人的にはガブリアスよりもボーマンダに近い感覚で物理特化、特殊特化はもちろんの事、呼びやすいはがねに対してサブウェポンを持てる両刀もありえます。故に、対策しづらい訳です。威力に不安はあるものの、はがねタイプの技も覚えるのでこれまた呼びやすいフェアリーにも威圧感を放てます。
クリアボディはメタグロスが持っているので有名ですが、個人的に注目しているのは「すりぬけ」の方です。この特性は身代わりや壁を貫通して攻撃できるという極めて強力な特性です。後続の為に壁を張るポケモンが居るのは勿論の事、これを書いている環境では特性「いたずらごころ」を持った「オーロンゲ」と言うポケモンに対し強気に出れます。オーロンゲはその特性のおかげで鈍足でありながら先手で身代わりを張る事が出来ます。しかし、ドラパルトは広い技範囲とすりぬけでオーロンゲ（あく、フェアリー）に対して負担を掛ける事が出来ます。と言っても向こうはこちらの弱点を非常に付きやすいタイプ構成ですので油断は禁物です。場合によってはきちんと後続に変える事の方が勝利につながる事もありますので。
なので僕はようきAS、りゅうのまいを積んで全抜きを狙う構成にしています。ドラパルト対面だと悠長に積んでいる盤面はなかなかありませんが、それ以外の対面だと気合のタスキによって最低1回は積める事が多いので高い素早さと攻撃に磨きが掛かり、強気に攻めて行けます。相手がボルトチェンジやとんぼがえりでタスキ潰しをして引いた際はダイマックスで耐久を補って居座る選択肢もとれるので僕は強力なのかなと思います。（この場合つめているのが理想ですが）ただ、ミラー対面が多くなりがちな事、メタを取りやすいポケモンが流行っているのもあって思考停止で大丈夫と言うほど強い訳ではないのが面白い所ですね。
現状では専用技である「ドラゴンアロー」を持っています。威力50の二回攻撃の物理技です。そう、二回攻撃と言う事はタスキやがんじょうを貫通出来るのです。物理技と言う事もあって高い攻撃力を持つドラパルトにはかなりマッチした技です。
道具に関しても僕はタスキで採用していますが何を持たせても強いと思います。耐久よりの構築では微妙そうなイメージもありますが、そこは変態的な調整をする人が多分現れると思うで、調整や構築の余地はかなりあって面白いポケモンだと思います。それでいて個人的には前作までのミミッキュほどの理不尽さがないのも良い所かなと思います。
余談ではありますが専用技で飛んでいくドラメシヤ（ドラパルトの最初期の状態。よく見ると頭部に二匹格納されています）が可愛いので見どころでもあります。こちらは強さに関係ありませんけど。言うて射出して攻撃……つまり武器にしてるんで可愛いと言うのもなんだか違う気はしますが、図鑑に説明によると射出されるのを心待ちにしているらしいので、射出されるのを今か今かと頭部で待っているのだとすると胸キュン力が高い。
アーマーガア
タイプ：ひこう、はがね
特性：きんちょうかん、プレッシャー、ミラーアーマー（夢特性）
種族値：H98 A87 B105 C53 D85 S67(495)
本作の序盤鳥ポケモン枠。珍しい気もする耐久よりの鳥ポケモン。デザインもムクホークに並んで個人的に好き。
汎用性の高いプレッシャーは勿論の事、現状では専用の特性であるミラーアーマーもかなり強烈です。ミラーアーマーはステータスを下げる効果を跳ね返す特性で、技の追加効果で下がる場合も跳ね返します。アーマーガアが居る時点で「いかく」持ちのポケモンを選出しにくくなりますし（特にいかく持ちで採用されやすいギャラドスだと面倒になる）、万が一技の効果でついでに防御関係のステータスが下がる際にも跳ね返す事が出来るので居座り性能が大幅に上がります。よほどの事がない限りはミラーアーマーでの採用がよいかと思います。（他が弱いと言うより頭一つ抜けて強い印象がある）
ステータス的にサイクル戦にも積極的に参加できるのも強み。流石にダイマックス状態の相手に繰り出すのは危険ですが、通常ポケモン相手だと受け（特に物理）に出す場合にはかなり強気に出れます。その反面というべきか、攻撃の種族値には不安がどうしても残るので一撃で落とす事はほぼ出来ないかと思います。たべのこしで確定数ずらし、とつげきチョッキで不安の残る特防を上げるのも良しとこちらも道具に選択の幅があり、面白い所です。
ドラパルトに比べると耐久よりのステータスでダイマックスでの居座りが強めな印象があります。きちんと積んでからダイマックスすれば低い攻撃も補えるので安心。
僕が遭遇したドラパルトメタは悉く物理よりのポケモンが多いので、ドラパルトとの相性補完が良く、比較的呼びやすいフェアリーに繰り出せます。特にドラパルトは今の環境だと極めてタイプ相性がいいオーロンゲを呼びやすい印象が強い為に繰り出しやすい性能をしているのは明確な強みです。ただし、こちらは抜群が取れても攻撃力が低い事がネックな為か確一は取りにくい感じでした。
ドラパルトが手持ちに居てこれを受けに来るポケモンはミミッキュ、オーロンゲ、ナットレイが多かった印象。ナットレイは良くて等倍になってしまいますが、相手の攻撃を受けやすい（＝相手のタイプ的に半減しやすい）のもあって繰り出しやすかったです。
ほんの十数戦しただけなんでアレですが、僕はこの二匹に無限の可能性を感じているので著名なプレイヤーが強力な運用方法を生み出してくれる事を切に願っています。強いけど、それ以上にデザイン好きな二匹なので。
